すいか11 2000.11.7 [学級通信]
N中学校 2年すいか組 2000.11.7 No16
ご迷惑をおかけしました
11月29日の親子レクでは大変ご迷惑をお掛けしました。何しろ突然のことで何ともできず、茶話会のみの親子レクとなってしまいました。すみませんでした。※1
翌30日、午後3時32分。私は産声をあげることのない我が子と対面しました。16週の赤ちゃんは、まだしっかりと形がないのではないかと思っていましたが、とんでもない間違いでした。もう、しっかり人間の形をしているんですね。顔も、手も、足も…。頭の中は真っ白になってしまいました。※2
10月31日。この日もお休みをいただき、松本の実家にあるお墓に埋葬してきました。何も言葉が出ない1日でした。1人の人間がこの世に生まれて成長するというのはすごい事なのだということを実感しました。※3
よく聞く言葉
「いるだけですごいんだ」
「そこにいるだけですばらしいんだ」
という言葉の意味が本当の意味でわかったような気がします。※4
今、私の目の前にいる君達に、私が感じた命の尊さを伝えたい。そう思って11月1日の1時間目に臨時の学年集会を行い、30分ほど話をしました。昨日の今日だったので、私も涙無しには語れませんでしたが、一緒に涙を流しながら聞いてくれる生徒もいて
「話して良かったかな」
と思いました。
翌日の生活ノートを読んで、その思いはさらに強くなりました。全員が全員「命」について何かをしっかり感じてくれたなどとは思いませんが、少しでも何かを感じてくれたのではないかと思います。※5
妻は11月3日に退院し(精神面を考え、病院も退院させてくれました)、現在自宅療養中です。私も2-1の生徒達と新たな1歩を踏み出そうと思います。またお世話になることが多いと思いますが、よろしくお願いいたします!
※1
幻の親子レクなのでどんな企画だったのかなど覚えている人はいないと思う。実は親子ソフトバレーボール大会が企画され、私もソフトバレーボールを大量に買い込んで準備万端整っていた。前日の夜中に妻が緊急入院となったのでどうすることもできず、役員さんと他の先生に頼んで茶話会のみの開催としていただいた。今思い出しても申し訳ないがどうすることもできなかった。
実は…そこで使うはずだったソフトバレーボールは現在、我が家の倉庫にそのまま眠っている(^_^;)
※2
19cm、120gの赤ちゃんはしっかり人間だった。本当に眠るようにそこにいた。その寝顔を鮮明に覚えているわけではないが、今、双子の娘の寝顔を見ているとその時の我が子の顔と重なることがある…。
※3
60kmあまりの道のりを膝の上に抱いていった。当然重さなど感じることがないほどの軽さだったはずだが、逆に命の重さを痛烈に感じたことを覚えている。
目の前にいる生徒達が毎日元気に学校へ来ていることの素晴らしさ、今まで頭の中では理解できていたと思うが、この日初めて心で感じたような気がした。
※4
この時の思いはこれから6年後「そこにいるだけで」という著書となって出版される。
※5
迷わず学年集会を開こうと思った。とにかく「君達が今ここにいることがどれほど素晴らしいことなのか」を伝えなければならないと思った。その後も様々な機会にこの時の出来事は話しているが、この日ほど生の気持ちを語ったことはない。整理できないままの気持ちをそのまま生徒にぶつけたのだから…。
この日から「何が」というわけではないが、クラスが少し変わったような気がする。
何年か経っているとはいえ、忘れることはできませんよね。小さくても命は命。クラスの皆さんの意識を変えた小さな命。
by hakatanoshio (2011-07-07 23:50)
コメント遅くなってすいません(>_<)
正直、親子レクのことは全くといって良いほど覚えてないけど…笑"
みやじーが私たちに伝えてくれたことはハッキリ覚えてるよ。その時に話聞いてた学習室のどの辺に座ってたかも覚えてる。中学生の私にとってすごい衝撃を受けたんだと思う。
でも、そのおかげで現実を知ったと言うか…今、後悔なく楽しく生きられてるんだと思う。ありがとうございます。
たまぁにみやじーの本読むけど中学生の時を思い出すよ。号泣して目がパンパンになるから覚悟して読むけどね(€_€)笑"
by みに (2011-07-27 09:27)
昨日ゎ遠いところ、お疲れ様でした♪
あーやってみんなで話してると、忘れてた事とか、細かいこと色々思い出しますね(*^^*)面白い♪♪
また、みんなで集まりたいね★
もう一度本、読んでみようと思います:-)
by みほ (2011-09-19 11:34)
☆hakatanoshioさん☆
ご無沙汰してしまいました(^_^;)教え子達のコメントが増えないのでスマホでスルーしたまま時が過ぎてしまいました…。
自著の主人公でもある小さな命。子どもたちがそれぞれに感じてくれているのが嬉しく思います。
☆みにさん☆
この間は学習室のどの辺まで詳しく話してくれたね。しっかり感じていてくれたこと、嬉しいな。後悔なく楽しく生きていられるみんなが素敵です!
☆みほさん☆
行く前はいつも「さすがに遠いだろ」と思うんだけど、そんなの関係ないくらい楽しい時間を過ごさせてもらってます。次は12月だね(^_^)v
本、読んでみて!
by みやじー (2011-09-21 18:16)